食料品業界には、他のどこよりも“期限厳守”が求められます。季節にあわせた商品や最新のトレンドにあった商品を仕入れて、突発的な計画外の出来事に対応している間に、店頭の商品が賞味期限を迎えることもあります。
この業界の特性に対応して成長を促進するためには、協業しながら効率的にスピーディーに業務を進めることが重要です。だからこそ、多くのブランドがCentric Software®の製品ライフサイクル管理(PLM)のパワーを活用してMD、バイヤー、R&D、商品開発、調達、品質管理など様々な部門で業務を効率化し、コストを削減して利益率を向上し、品ぞろえを最適化して、オリジナルブランドの成功や成長を促進しています。
ここでは、システムのオーバーホールが必要な状態にあることを示す8つのサインと、デジタルトランスフォーメーションをサポートするPLMについてご紹介します。
1. 商品化に時間がかかって、なかなか進まない
このカテゴリーには売れ行きの悪い商品がある。在庫コストが発生している間に、売上はどんどん落ちてしまい、賞味期限も近づいてくる…このラインの商品化を止めてるのは一体誰?このような状況に陥る原因には、商品開発のライフサイクルをエンドtoエンドで可視化できてないことが考えられますが、明確なのは“自分たちがボトルネックになっていることを認める人は誰もいない”ということだけです。そろそろ対策を講じるときがきています。PLMを使って商品ライフサイクルを見える化することで、時間がかかる効率の悪いワークフローを見つけ出して、業務を効率化し、リードタイムを短縮して、品ぞろえを最適化し、単位面積当たりの売り上げを最大化することが可能になります。
2. 冷静に考えると…これって理にかなってる?
大量のExcelファイルや、バラバラのシステムを使っていては、商品計画や在庫管理は複雑になり、すべてのSKUを管理するのは不可能です。状況を把握できていないと、在庫の不足や過剰が発生し、在庫の縮小や無駄な費用の発生で利益を減らしてしまいます。そんなカオスな状況になっているのであれば、変革を起こすときが来ています。PLMを使って、ワークフローやプロセスを管理することで、商品開発のリードタイムを短縮して、在庫をフレッシュな状態に保ち、在庫の縮小を減らすことができます。さらに品ぞろえを見える化し、他社商品と自社ブランドの構成を調整して利益率を最大化し、商品や販売場所を最適化することが可能になります。
3. 利益率がこれ以上下がると、赤字になる
データの問題や作業の重複、発売の遅延、在庫の縮小によるロスなどコストの発生する要因が積み上がると、利益はほとんどなくなってしまいます。値引きやオンラインの競争に打ち勝つために低価格をキープすることは難しなり、“もっとシンプルに効率的に業務を管理する方法はないの?”と首をかしげているかもしれません。そういう状況に陥っていれば、よりよい手法を採用するときがきています。PLMを使って商品に関する情報を一ヶ所にまとめ、ワークフローを管理して、コストを見積もり、サプライヤとのコミュニケーションを最適化することで、業務コストを削減して、利益率を向上することが可能になります。
4. “商品のリリース” が “成功” に結びついていない
オリジナルブランドの商品をリリースするために、何週間も何ヶ月も使うのは気分も悪く、販売目標も達成できなくなります。当初の予測が間違っていた?企画が悪い?絶対に売れると思っていたのに、推測で進めるしかない…。そんな状況に陥っているあなたを、PLMがサポートします。Centric PLMを使って状況を見える化し、シナリオのシミュレーションを行うことで、より的確な意思決定を行って、目標を設定し、進捗を管理して、品ぞろえ計画を最適化することができます。
5. パッケージと言えば、豪華なパッケージ旅行だけにして!
オリジナルブランドの開発の中で、パッケージ作成は大変な作業の一つで、サプライヤからエンドレスで送られてくるExcelと戦いながら、最適な組み合わせを見つけ出すのは、至難の業です。このボックスを違う素材で作ってくれるサプライヤはいないの?待って、この地域の規制に準拠する必要があるわ、これは大丈夫?やっと案を最終化したのに、栄養価の情報に変更が入ってるのを発見!正確なラベルを用意するために、もう一度すべてのデータを入力しなければ…ああ、こんなことやるはずじゃなかったのに!そんな状況になっているのであれば、PLMを活用しましょう。PLMでパッケージの情報を商品とリンクして管理することで、作業の重複を削減できます。また過去に使った仕様や素材、サイズ、生産情報、栄養価ラベルなどの情報がそろったパッケージライブラリを用意して、ワークフローを効率化することも可能です。さらに、キャンバステンプレートを使ってパッケージのサンプルを作成し、地域の基準や規制に対応しながら、簡単に複数の言語にローカライズすることもでき、変更も自動で反映されます。
6. サプライヤのリストには大量の候補が
サプライヤを選ぶたびに、サプライヤが大量に並ぶリストを見るのにうんざり…。過去に取引したサプライヤでどこがよかったの?対応が一番早いのは?プラスチックフリーのパッケージが作れるのはどこ?たしか先週ここにあったはずの、サプライヤのリストがない…どうしていつものフォルダに保存されてないの?きっとブライアンが移動したのね。ブライアンはどこかしら?今日中にRFPを送らなくちゃいけないのに!このような状況に共感できるなら、変革の時がきています。PLMを使って情報をまとめて管理することで、大量のExcelやメールを使った作業をやめて、商品やパッケージの作成や調達を最適化し、サプライヤとのコミュニケーションを改善できます。さらにテンプレートを活用してRFPを素早く簡単に作成したり、アイデアを生み出したり、注釈をつける作業も、1つのシステム内で行うことができます。
7. 正しいデータ探すのは、“ウォーリーを探せ”より難易度が高い
各自が自分のパソコンで様々なバージョンの書類を管理してる状態で、複数のサプライヤから次々と新しい商品を調達し、オリジナルブランドも作って、常にすべての商品情報を正確に保つことは、野生動物を追いかけまわすくらい大変です。15個のファイルをチェックした結果、リンダが正確な情報を持っていることがわかったけど、リンダは2週間の休暇中…こうなったらサプライヤにメールして、正しい情報を確認するしかない…。そんな状況に陥っていたら、データ管理を刷新しましょう。PLMでデータをまとめて管理することで、プライバシーを守りながら、社内の部門間やサプライヤとの連携を効率化することができます。
8. 法務からオリジナル商品に関する電話が…どうしよう
レシピから削除したはずのアレルゲンが、新商品の素材にリストアップされてることが判明した、一大事だ。商品を生産するサプライヤに間違ったレシピを送ってしまった。ああ、リコールで大変だ…。こんな状況に陥りたいと思う人は、誰もいません。レシピや素材とその変更を確実に管理して、食料品のコンプライアンス基準にきっちり対応し、コストがかかり評判を傷つけてしまう問題を回避することが重要です。PLMを使えば、商品に関するデータをすべて見える化し、ビルドインのプロセス管理機能やコンプライアンスのデータベース連携機能で、コンプライアンス要件の変更を簡単に管理して、影響を受ける商品を割り出し、変更を適用するかの意思決定をすばやく行うことができるので、ミスを減らして状況にスピーディーに柔軟に対応することが可能になります。